HIGH STYLE TAKANAWA ハイスタイル高輪

未来を俯瞰し、いまを語る。緑多き都心の楽園・高輪
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商店会は、新旧違わず大勢の人がいて成立するもの。その変化に、自分たちの方が馴染んでいく努力が大事です。大駒 敏さん
東京中で商店会が閉鎖されている中、メリーロード高輪(旧高輪町栄会)が将来に希望が持てているのは、高輪の人口が増えているからに他ならないと大駒会長はおっしゃいます。人が増えれば当然意見の食い違いが起こります。ただ、そうしたことに臆病になっていては商売も商店会も発展していかないのだと。そんな大駒会長にお話しを伺いました。
商店会復活の兆し!メリーロード高輪
高輪のランドマークともいえる高輪消防署二本榎出張所を中心に延びるこの商店会は「メリーロード高輪」と言います。以前は「高輪町栄会」と言っていましたが8年ほど前に改名しました。改名をした理由は、昔から商売を営んでいた店も後を継ぐ人がおらず、このままじゃいかんなと。そこで商店会の名前自体を新しいものにして、ここで新しく商売を興そうという人たちにも馴染みやすい名前にしようと考えた次第です。結果、ずいぶん新しいお店ができました。中には雑誌に取り上げられるお店もあって徐々に活気づいてきています。
そもそも商店というのは、二世代飯が食えなくては後継者は跡を継ぐことはできません。私も親父の跡を継いで二代目になりますが、当時は同級生のサラリーマンよりよっぽどいい給料を取っていました。うちの嫁にしたって「この人と結婚すれば苦労することはない」と密かに思っていたと言うんですが、景気が悪くなってきたら給料がちっとも上がらない。そりゃあ期待外れだったでしょうね(笑)。
お屋敷がマンションに変わって
昔はこの商店会にも130以上のお店が軒を並べていたんです。ところが今は半分以下の55店舗です。これでも新しいお店が商売を始めてくれたおかげで一時期よりは持ちかえした方で、商店会の復活はこれからと考えています。そんな中、私たちのように古くからここで商売をしている者が、なんとか今も店を続けられているのは近隣にマンションができたおかげです。大きなマンションができればたいへんな数の世帯がそこで暮らすわけで、今はそんな人たちがお客さんです。
それこそマンションが建つ以前、高輪はお屋敷町であったため、商店会の魚屋さん、八百屋さん、お米屋さんは御用聞きに行っていたんです。お屋敷でご注文をとってお届けして、半ばそれで商売が成り立っていました。で、店で売るのはおまけのようなもの。ですからこの商店会は「お高くとまっている」といってお客さまに叱られたこともありました。
でもまぁ、そうしたのは長続きはしませんね。肉や魚、洋服の生地にしても、とびっきり高級なものが売れましたが、お客さまの数は限られています。そんなお屋敷が1つ減り、2つ減りとしていけば当然自分たちの商売だって苦しくなってくる。それを救ってくれたのが、マンション住まいの方々です。
商店会とスーパーの共存共栄
商店会というのは、専門店と最寄り品と生鮮三品を扱っていれば完璧なわけですが、残念ながら今のメリーロード高輪では生鮮三品が揃いません。したがって、何でも一通り置いているスーパーの存在というのは私たちにとっても欠かせない存在なのです。
よく、スーパーが進出して商店会がダメになったということが言われますが、少なくとも高輪の場合はそんなことはありません。我々の商店会で手に入らない必需品があるならば、誰かがそれを提供してくれなければ私たち住民ですら生活に不自由してしまいます。したがってこの高輪においては、商店会とスーパーは共存共栄の関係にあります。
もっと深いところで言えば、ここの商店会にできた新しいパン屋はいろんな雑誌に取り上げられる有名店です。もちろんスーパーでもパンは売っていますが、食パンの値段を比べると、有名パン屋はスーパーの2倍です。でも、美味ければ高くても買う人はいます。もちろん育ちざかりの子どもがたくさんいるお宅ではスーパーの2倍もする食パンなんて買えません。ただ、本物に対しては惜しみなくお金を払う人が住んでいるのも高輪の特徴だし、そうした一級品を取り扱う店があるのもこの商店会の魅力だと思います。
新駅は高輪!これを合言葉に
品川と田町の間にJRの新駅が誕生しますが、高輪にある9つの商店会が集まって、「新駅の名前は、高輪にして欲しい」という請願を港区に出しました。JRにも足を運びそのお願いをしています。駅名が高輪になれば、この周辺のグレードもさらに上がることでしょうし、今まで以上に多くの人たちから注目されるはずです。そうすれば、たくさんの新しい住人が増えることでしょう。またそれに伴って、必ず商店会も活性化されると考えています。
商店会というのは、新旧違わず大勢の人がいて成立するものです。ただし、人が増えれば増えるほど、いろいろな意見が出てきて、今までは善しとされてきたことが見直されることも出てくるかも知れません。しかし、そうしたことに臆病になっていては成長できないだろうと思います。自分たちの生まれ育った高輪を、ずっと見守り続けてきた商店会を、心から思っているのなら、そうした変化に自分たちの方が馴染んでいく努力をするべきだと思います。
ただまぁ、あまり有名になってグレードが上がるのも私らのように古くから住んでいる者にとっては善し悪しの部分もあって…そうなると固定資産税が上がってしまうのが困りもんだなと(笑)。
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