不動産価格がここ数年堅調に推移していることもあり、マンションを選ぶ際に資産価値を重視する人が目立っています。資産価値を決める要因は、希少性や有効性、需要の高さなどでその多くは立地に起因します。住宅地の公示価格高順位トップ10位に、千代田区(6地点)・港区(4地点)であるように、都心エリアは立地として希少性があり価格も高いです。都心回帰の流れもあり平成26年の公示地価上昇率の都内トップ3は、中央区、千代田区、港区です。留意したいのは、立地が必ずしも永久的なものではないことです。再開発によって街の魅力が高まることや、新駅誕生で利便性が高まれば立地の利便性が変わり資産価値に影響します。同じ港区では、麻布十番駅や白金高輪駅界隈が南北線の開通で利便性が増し住宅地としてさらに人気を高めています。 |
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新駅誕生は、開発地としての大きな需要を生み出し地価上昇要因になっています。さらに復興需要や2020年に向けての開発ラッシュで工事費は上昇しています。昨年秋以降、新築マンション価格は都心エリア中心に上昇傾向が強まっていますが、富裕層ニーズの高まりや外国人投資家の注目、個人投資家の需要などが合わさり堅調な売れ行きです。高輪エリアを含めた都心のマンション販売価格は当面は上昇すると考えて良いでしょう。高輪エリアは、既成市街地であるため新築マンションの大量供給が望みにくいエリアです。このエリアに着目するなら、中古マンションも選択肢に入れることも大切でしょう。資材価格の上昇もマンション価格上昇の大きな要因ですが、既に完成している中古マンションならコスト面の影響は小さいです。リノベーションによる中古住宅の再生も普及しつつありリフォームをおこなえば専有部分の新築マンションと大きな差はありません。もともとデビュー当初高嶺の花だったマンションは、好立地に建てられたものも多く、新築マンションよりも利便性や住環境など立地に優れたマンションもあるのです。![]() |
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