HIGH STYLE TAKANAWA ハイスタイル高輪

未来を俯瞰し、いまを語る。緑多き都心の楽園・高輪
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Discover 高輪 〜新たな価値が生まれる街に〜
「田町駅〜品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます」。2014年6月、東日本旅客鉄道株式会社の発表は、世の中に衝撃を与えました。新駅のオープンは2020年を予定。同年に開催の東京五輪もあり期待が高まっています。そして、この新駅誕生で注目されているのが開発エリアに隣接する港区高輪です。この企画では、今後大きく変貌を遂げると予想される高輪を、ビジネス、ライフスタイル、アセットバリューの3つの視点から考察します。
JR山手線新駅誕生による、高輪のセントラル化。
日本の未来を担う新しい街が生まれる
2013年、訪日外国人旅行者数が1000万人を突破しました。政府は、2020年の訪日外国人旅行者数を2000万人とすることを目指し「マーケティング戦略本部」を2014年4月に新設。アジア諸国の経済成長により、今後も日本を訪れる旅行者はさらに増加することが見込まれています。

ビジネスシーンでもグローバル化への取り組みは加速しています。都は、東京をアジア企業のヘッドクォーター(本社機能)に進化させ、日本経済の活性化を旨とした「アジアヘッドクォーター特区」を国際戦略として設けました。新駅開発エリアを含む品川駅・田町駅周辺地域も、このアジアヘッドクォーター特区に指定されています。これに伴い、外国企業に対する税制優遇措置を行うなどで誘致を進め、世界で一番ビジネスがしやすいエリア環境の創出を目指しています。
また、エアポートアクセスにおいても、京急本線「泉岳寺」駅から「羽田空港国際線ターミナル」駅へは約20分と日本の新しい玄関口ともいえるロケーションです。さらにJR東日本は、羽田空港と東京・新宿・新木場を結ぶ新線の計画を発表。これに加え、リニア中央新幹線の整備計画も決定し、品川は東京の発着点として位置づけられています。羽田空港の国内線や東海道新幹線とあわせ国内主要都市を短時間で結ぶターミナルとしての地位を不動のものとするでしょう。
これらに伴い、新駅と周辺地域の再開発は、これからの日本の国際化と国内の発展を担う街づくりになりそうです。空港とリニア新幹線。このグローバルとローカルが結ばれるという点で、この再開発は非常に特徴的であり日本国内で見ても極めてユニークです。世界への拠点であり日本全国への要衝であることは、この地域の将来が有望であることを示しています。
「まちづくりガイドライン」に見る国際化への展望
再開発プロジェクトの成功の為には、官・公・民の連携が必要です。東京都では、品川駅・田町駅周辺の約630haの地域について「都市・居住環境重点整備地域」に指定されたことを受け、2007年に「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン」を定めています。このガイドラインを2014年に改訂することを決めており、現在(案)が公開されています。
(案)では、新駅周辺のエリアは、品川駅北周辺地区として、品川駅西口地区、芝浦水再生センター地区、品川駅街区地区などとともに優先整備地区に指定。品川駅北周辺地区(新駅含む)は、ガイドライン策定エリアのほぼ中央に位置しています。広範囲に複数の再開発が並行して進むのは稀です。また港区は、国家戦略特区にも港区は選定されており、官(国)、公(都)、民が連携してまちづくりが進んでいくことが予想されます。その中央にある新駅は、約13haの開発規模も合わせ、街づくりのセンターゾーンといっても過言ではないでしょう。

さらに、まちづくりガイドライン(案)に示された「品川・田町駅周辺地域の将来像」には「これからの日本を牽引していく国際交流拠点・品川」とあります。その中に「国内外のビジネスパーソンの活力にあふれる最も進んだビジネスのまち」とあるように、『ビジネス拠点としての発展』を、コンセプトの1つとして掲げています。新駅が誕生する「品川駅北周辺地区」は、先端技術と国際文化等の交流する街づくりが行われ、グローバル化の中での中核的な役割を担うことになりそうです。
再開発の成否にはその開発がいつから始まったのかも大きく影響します。なぜなら、建築技術や交通システム、先端のオフィス環境や環境技術が街そのものの魅力に影響するからです。超高層タワーマンションと商業施設が次々に整備され魅力的な街に変貌した豊洲や武蔵小杉の開発が始まったのは2000年代の初頭から。スタートのタイミングが1990年代初頭なら今のような洗練された街にはおそらくなっていなかったでしょう。ならば、2014年の今、スタートが切られる品川-田町間の新駅周辺の再開発は、今までにない魅力的な街を築き日本や世界を代表するビジネスゾーンになると考えるのは、妥当なことだと思います。
これからの高輪は、ビジネスのセントラルエリアになる
山手線の駅としては、約半世紀ぶり30番目の新駅の誕生。再開発によって、商業施設やオフィスビルなどの業務施設が誕生することによって増えるのが昼間の人口です。昼間人口の増加は、その地域のビジネスゾーンとしての価値を向上します。先端企業や人材が集まり交流することで、新たなイノベーションを数多く生むかもしれません。平成22年の国勢調査(従業地・通学地による人口・産業等集計結果)によれば、夜間人口と比べ昼間人口の伸びが大きい特別区は、1位千代田区、2位港区、3位中央区と続きます。高輪界隈は、千代田区や中央区にも近く、東京五輪で再開発が加速するお台場、有明などの臨海エリアへのアクセスも良好です。また、六本木ヒルズや東京ミッドタウンのある六本木も約3㎞圏に位置しており、今後世界の先進的な企業が集まれば、まさに東京都の中心的なビジネスエリアになるでしょう。

虎ノ門ヒルズの地下を通る虎ノ門と新橋を結ぶ環状二号線(新虎通り)がこの春開通しました。この道路は、さらに築地を抜け豊洲まで延伸され湾岸道路に繋がります。新駅周辺でも、山手線等の東西を結ぶ沿道の整備が計画されています。道路や鉄道、空港などの交通ネットワークが今後充実し、東京は世界のビジネスのフロントランナーとして発展していくことが期待できます。
虎ノ門ヒルズの地下を通る虎ノ門と新橋を結ぶ環状二号線(新虎通り)がこの春開通しました。この道路は、さらに築地を抜け豊洲まで延伸され湾岸道路に繋がります。新駅周辺でも、山手線等の東西を結ぶ沿道の整備が計画されています。道路や鉄道、空港などの交通ネットワークが今後充実し、東京は世界のビジネスのフロントランナーとして発展していくことが期待できます。
その中核を担うのが、品川〜田町間の街づくりです。この10年を見ても、スマートフォンやタブレット端末、フェイスブックなどかつては無かった商品やサービスが生れています。その原動力は、人と人との繋がり。10年後は、その繋がりがもっとグローバルになり、新たなイノベーションに結びつく機会が増えるのは間違いないでしょう。その中央に位置する新駅周辺地区「品川駅北周辺地区」は、まさにビジネスの結節点となるのではないでしょうか。徳川家康建立の泉岳寺(赤穂浪士でも所縁)など歴史ある街「高輪」は、21世紀のビジネスの中心として新たな飛躍のステージ入ったと言えるのではないでしょうか。
文:岡本郁雄
ファイナンシャルプランナーCFP、経済産業省登録 中小企業診断士、宅地建物取引主任者。
不動産領域のコンサルタントとして、マーケティング業務、コンサルティング業務、講演、執筆、
メディアへの出演など幅広く活躍中。 専門家サイトAll Aboutのマンショントレンド情報も担当。
首都圏中心に延べ3000件以上のマンションのモデルルームや現場を見ておりマーケットにも精通
している。神戸大学工学部卒。岡山県倉敷市生まれ。
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